口唇ヘルペスは再発しやすい
ヘルペスのなかでも口唇ヘルペスは最も一般的なヘルペスです。日本人の一割ほどがこの口唇ヘルペスにかかっているとされますが、このように多いのには理由があり、口唇ヘルペスが再発しやすい理由でもあります。
口唇ヘルペスの症状が治まっても、体内から完全にペルペスウイルスはいなくなることはありません。症状が治まっただけであり、完治しているわけではありません。ヘルペスウイルスは神経節にじっと潜み、今か今かと出番をうかがっています。つまり、口唇ヘルペスが再発しやすいのは、新たに感染しなくても神経節から排除できないウイルスがいるためです。
人間の免疫機能はウイルスが侵入すると、通常は排除するように働きます。ヘルペスウイルスは神経節に巣食います。ヘルペスウイルスを排除するためには再生しない細胞を攻撃することになり、ウイルスを完全に排除することができません。これが一度ヘルペスウイルスに感染すると、ウイルスが神経節に潜んでいる理由です。
一度、口唇ヘルペスに感染して発症しウイルスが体内にいたとしても、免疫力が高いうちは症状がでませんが、風邪などで体力を消耗したり過労、ストレスなどの要因で免疫力が落ちると口唇ヘルペスが再発する可能性が高くなってしまいます。
口唇ヘルペスの場合、紫外線によって皮膚の免疫力が落ちた時に再発することがあります。紫外線を多く浴びる夏や冬でもスキーを楽しむ時などは紫外線対策を怠らないようにしましょう。