口唇ヘルペスの原因
そもそも日本人の10人に1人はヘルペスにかかっているといわれており、実際には発症していないだけという可能性が非常に高いことも知識として持っておきましょう。ヘルペスには8つの種類があると書きましたが、ヘルペスと呼ばれるのは単純ヘルペスだけです。そのなかでも最も多いのは口唇ヘルペスだといわれています。
口唇ヘルペスの感染経路は人と物を介しての感染です。人と人との直接の感染もありますが、このヘルペスウイルスは感染力がとても強く、たとえば、感染(発症)している人と同じタオルを使ったりコップを使ったりなど、物を介して感染する可能性があります。うつさない、うつされないためには、この部分を十分考慮して、別々のタオルを使うなどの対策をする必要があります。
また、口唇ヘルペスは症状が一旦治まって免疫ができても、体内にはじっと潜んでおり、完全にいなくなることはありません。そのため、過労や睡眠不足あるいは風邪をひくなど、体力が落ち免疫力が低下した時には再発しやすくなります。ウイルスの活動が再び活発になって再発する可能性は常にあります。
口唇ヘルペスを再発させないためには、日頃から規則正しく生活することやバランスのよい食事を摂るように気をつけることなど、ほかの病気と同じように基本的な生活態度を改める必要が大きくあります。